三菱マテリアルとMOLDINOが切削工具の国内販売事業を統合(2026.10.7)


国内切削工具販売事業の統合について~三菱マテリアルとMOLDINOの販売機能を集約し、お客様への提案力向上と迅速な市場対応を実現~(https://news.mmc.co.jp/corporate/ja/newsroom/press/news20261007.html)

2026年10月7日、三菱マテリアル株式会社は、グループ会社である株式会社MOLDINOと国内の切削工具販売事業を統合すると発表した。

●MOLDINOの変遷
2015年: 三菱マテリアルの子会社となり、「日立ツール株式会社」から「三菱日立ツール株式会社」に社名変更
2020年: 三菱マテリアルの完全子会社となり、「株式会社MOLDINO」に社名変更
2027年: 三菱マテリアルとの国内切削工具販売事業の統合を予定

親子会社関係となった後も、両社はそれぞれのブランドを維持し、独立した事業展開を続けてきた。そして今回、ついに国内の販売機能を統合することになる。
両社が培ってきた製品ブランドや技術力を今後どのように生かし、販売体制や顧客サービスをどのように変えていくのか。2027年4月にスタートする新体制に注目が集まる。

タンガロイとNTKカッティングツールズが合併(2026.9.4)


株式会社タンガロイとNTKカッティングツールズ株式会社の合併に関するお知らせ(https://tungaloy.com/jp/whats-new/notice-of-merger-jp/)

切削工具メーカーの株式会社タンガロイとNTKカッティングツールズ株式会社は、2026年9月4日、両社が2027年1月1日付で合併すると発表した。
今回の合併では、株式会社タンガロイを存続会社とし、NTKカッティングツールズが保有する契約上の地位や、それに付随する権利・義務をタンガロイが承継する。
一方、両社が展開してきたブランドについては、タンガロイブランド、NTKカッティングツールズブランドともに継続される。既存製品やサービスについても、従来どおり提供を続ける方針。

NTKカッティングツールズは、日本特殊陶業が展開してきた切削工具事業を源流とする企業である。2023年4月にIMCと日本特殊陶業が合弁会社を設立し、NTKカッティングツールズとして新たな体制がスタートした。

日本特殊陶業の切削工具事業
↓
2023年、IMCとの合弁会社としてNTKカッティングツールズが発足
↓
2024年からTaeguTecの日本国内販売事業も担当
↓
2027年にタンガロイと合併

合併後のIMCグループ(タンガロイ、NTKカッティングツールズ、TaeguTec)日本における切削工具販売・事業体制に注目。

ニチアロイが解散へ(2026.8.31)


ニチアロイ「解散」に関するお知らせ(https://www.nichialloy.co.jp/information/#post-526)

株式会社ニチアロイは2026年8月31日、「ニチアロイ『解散』に関するお知らせ」を発表した。
同社は2026年12月末に開催予定の株主総会で解散を決議し、2027年3月中の清算結了を予定している。
ニチアロイは切削工具、粉体成形用金型、自動車部品などの製造・販売を手掛けてきた企業。
既存ユーザーにとっては、今後の製品供給や受注、アフターサービスなどへの影響が気になるところだが、現時点では個別製品の今後について詳細な発表はなく、今後の追加発表が注目される。

ニチアロイ、解散日程を変更(2026.10.06追記)

株式会社ニチアロイは、2026年10月6日付で「解散日程の変更に関するお知らせ」を公表しました。取引先の生産活動を安定的に維持するため、解散に向けたスケジュールを変更します。
解散決議: 2026年12月末 → 2027年6月末(予定)
清算完了: 2027年3月中 → 2027年10月中(予定)
最終注文の受付はすでに終了していますが、受注済み製品については引き続き供給に努めるとしています。

2026年タングステン価格高騰と国内メーカーの動向

2026年タングステンの価格高騰

2026年3月タングステン価格が数十年来の最高水準に達した。この高騰は、世界各地の紛争における軍需物資の消費増加と、中国の輸出規制によって引き起こされた供給危機の深刻化に起因する。


引用:Chinatungsten Online:2026/3/6

2026/7/3追記

中国国内のタングステン価格は3月をピークに大きく下落。APT価格は7/3時点で700,000元RMB/ton(約16,660円/kg)となっている。
一方、欧州市場では2026年3月以降も3,000ドル/mtu(約48,300円/kg)前後の高止まりが続いている。


引用:Chinatungsten Online:2026/7/3


引用:fastmarkets

2026/10/10追記

中国国内のタングステン価格は下落傾向が続き、APT価格は2026年1月と同程度の約530,000元RMB/ton(約12,950円/kg)まで下落。
欧州市場でも下落傾向が見られるが、ピーク時からは価格が下落したものの、高騰前と比較すると依然として2.5~3.5倍程度の高水準にある。


引用:Chinatungsten Online:2026/10/10


引用:Fastmarkets(中国:Tungsten APT)
引用:Fastmarkets(EU:Tungsten APT)

タングステン市況が確認できるサイト

China Tungsten Online(中国钨业新闻网)
中国のタングステンメーカーが運営するニュースサイト。

Fastmarkets(中国:Tungsten APT)
Fastmarkets(EU:Tungsten APT)
世界最大級のコモディティ価格報告機関(PRA)。グローバルな市場価格や分析レポートにおいて、業界のベンチマーク(指標)として世界的に高い信頼性。

国内メーカーの動向

国内メーカー各社では、製品価格の改定(値上げ)や、特定国に頼らない「脱・中国依存」に向けた供給網の再構築、さらには資源循環を目的としたリサイクル強化の動きが活発化。

三菱マテリアルグループ

三菱マテリアルは、タングステンのリサイクル原料使用率目標を従来の80%から100%(完全循環)に引き上げ。
日本新金属、三菱マテリアルハードメタル、MOLDINOが受注制限を発表。
・タングステン循環、世界3極で100% 三菱マテリアルがリサイクル目標【日刊工業新聞】
・三菱マテリアルヨーロッパ社は欧州における金属資源循環を主導します【三菱マテリアル】
・タングステン製品の受注制限の実施について【日本新金属】
・タングステン供給不足に伴う弊社製品の受注制限について【三菱マテリアルハードメタル】
・世界的なタングステン供給不足に伴う超硬製品の受注制限について【MOLDINO】

住友電工グループ

アライドマテリアルがタングステンの還元および炭化工程の能力を増強。
・タングステンの供給能力を約1.5倍に増強 総額約159億円を投資、2028年度上期稼働へ【アライドマテリアル】

その他

富士精工が超硬切削工具の素材調達が逼迫していると発表。
・中国の輸出規制響く…富士精工、超硬素材調達が難航【日刊工業新聞】
メーカー各社では、製品価格の改定(値上げ)を発表。
・メーカーの価格改定情報一覧

超硬工具のリサイクルに関する取り組み

・超硬工具リサイクルシステム【三菱マテリアル】
・超硬リサイクルシステム【住友電工】
・超硬工具のリサイクル【住友電工】
・画期的なリサイクルシステムを 実現した新技術~「酸化–湿式化学処理法」への果敢な挑戦~【住友電工】
・超硬製品屑からのタングステンの リサイクルシステムの構築【経済産業省】