エンドミルの分類
エンドミルは構造で3つに分類される。
・ソリッドエンドミル
・刃先交換式エンドミル
・ヘッド交換式エンドミル
刃先交換式エンドミルは、「チップ交換式」「インデキサブルツール」「スローアウェイ(TA)」とも呼ばれる。
ソリッド、刃先交換式、ヘッド交換式の使い分け
・仕上げはソリッド、荒加工は刃先交換式
ソリッドエンドミルは工具の精度が良いため仕上げ加工に用いられる。
刃先交換式エンドミルはインサートの公差、本体への取り付け公差、があるため工具精度が悪い。
・小径はソリッド、大径は刃先交換式
刃先交換式エンドミルの一番の魅力は価格。ソリッドエンドミルは大径になるほど価格が高くなるが、刃先交換式のインサートは工具径に関係なく一定。つまり大径になるにつれてコストメリットが大きくなる。
例えば、刃先交換式の本体は約15,000円(住友WEZ型φ20/2刃)、インサートは約700円(住友WEZ型2コーナー仕様)。ソリッドエンドミルは、φ10で約2,500円(ミスミXAL)、φ20で約18,000円(ミスミXAL)。
φ20くらいを境にして、刃先交換式の方が、ランニングコストだけでなく、イニシャルコストも安くなるため、大径では刃先交換式工具が採用されることが一般的。
・φ5以下の小径エンドミルはソリッドしか選択肢がない。
・刃先交換式エンドミルのメリット:インサート変更すると、鋼、ステンレス、鋳鉄、アルミ等、広い被削材に対応できる。
・刃先交換式エンドミルのメリット:再研磨の手間が省ける(再研磨待ちの予備工具が必要なくなる)。
・ヘッド交換式エンドミルのメリット:ソリッドエンドミルと刃先交換式エンドミルの中間の存在。
各メーカー製品の特徴
TungMeister(タング・マイスター)【タンガロイ】
特長
・ヘッド交換式工具で自動盤加工の段取り時間削減と工具突出し長を最適化
・キーシードカッターのコスト削減と加工能率の向上策
・ヘッド交換式エンドミルの不安を解消!精度と剛性を両立したTungMeisterの秘められた魅力
リンク
参考
・チップ・ヘッド交換式エンドミルのメリットデメリット【ツールリメイク】
・ヘッド交換式工具のメリットとデメリットはなんですか?【再研磨.COM】
・ヘッド交換式工具の上手な使い方とは? 実はヘッド交換式工具も再研磨できるんです!【再研磨.COM】
・スローアウェイエンドミルについて解説!使い方とメリット・デメリットは?【キカイネット】
・肩削り用のフライス工具まとめ【金属加工なんやかんや紹介ブログ】
・エンドミルの構造と材質【モノタロウ】